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チャレンジクラス(仮)とはPythonコースの1つで、一般的な枠では収まらない形で挑戦的に学ぶコースです(月2回、1回120分)。そこでは主にプロジェクト型学習と競技プログラミングに重心があります。ここではまず競技プログラミングについて説明をします。

チャレンジクラス(競技プログラミングコース)について
プログラミング教室「ツクリウム」

◆競技プログラミングとは

さて、競技プログラミングとは、アルゴリズムやデータ構造の知識を用いて、一定の問題をプログラムを使って解くスポーツです。と、言っても最初は難しく考える必要はありません。たとえば次の問題の意味や答えが分かれば始めることができます。以下の問題はカンタンな足し算を行うものです。

問題:

リンゴが5コ、ミカンが3コあります。あわせていくつですか?

答え:(5+3=8で、結果は「8」が表示されます。)

#pythonの例
リンゴ=5
ミカン=3
print(リンゴ+ミカン)

◆小中学生が競技プログラミングをする意義

小中学生にとって競技プログラミングをする利点は、ほとんどお金もかからず、手軽に、問題解決のスキルや論理的思考力を身につけることができることです。また、プログラミング自体にも興味を持つようになり、将来のキャリアの可能性を広げることができます。そして、各問題が短く分割されているため、日常の合間の時間に取り組むことができ挫折を防ぎやすい利点があることです。これは従来のプログラミング教育が文法を習うと、学ぶべき対象がコンピュータ全般の知識や各種フレームワークに広がりすぎて挫折しやすい問題を補うものでもあります。

◆情報オリンピックとは

情報オリンピックは、競技プログラミングの最高峰の大会の1つであり、多くの人々が参加しています。この大会に参加することで、プログラミングのスキルを磨くことができます。なお日本から参加するには、日本情報オリンピックに参加する必要があり、いくつかの予選を経て上位4名が国の代表として国際大会に参加しています。

そして日本情報オリンピック(JOI)は、中高生の日本の競技プログラミングの最高峰の大会であり、日本全国から選りすぐった中高生が参加します(ちなみに過去の金メダル獲得者を見ると筑駒、開成、灘など有名進学校の生徒が目立ちます。https://ja.wikipedia.org/wiki/国際情報オリンピック)。また、こうした大会に参加することで、目先の勝敗よりも、若い段階で全国のレベルの高い生徒たちと出会い、交流することができるのも一つのメリットかと感じます。

◆成績優秀者には入試や就職で優遇も

もちろんそれだけではありません。情報オリンピックで優秀な成績を収めることで、大学入試において優遇されています。例えば東京大学や京都大学をはじめとする旧帝国大学の推薦枠や、慶應大学や早稲田大学などの有名私立大学のAO入試などで優遇措置がなされています(https://www.jst.go.jp/cpse/contest/student/pdf/contest2021_p11-12.pdf)。

こうした競技プログラミングのスキルはその人の能力を証明するものの1つとして考えられています。そのため、IT企業の採用試験で重視することもあるそうです。(もちろん競技プログラミングの能力だけで全てが解決するわけではないこともまた確かです。AI時代となればなおさらです。ただ若い世代の「力試しの場の一つ」としては一定の意義はあるかと思います。)

◆競技プログラミングで有名大学に進学した方に実例を聞く

当校でも教えているA君も競技プログラミングで大学を決めた1人で、日本でも有数の大学の一つに通っています。そんな彼から競技プログラミングをオススメする理由を聞いてみました。

競技プログラミングを小中学生にオススメする理由:

競技プログラミングは、論理的思考やアルゴリズムの理解を鍛える素晴らしい機会です。小学生、中学生、高校生にオススメする理由はいくつかあります。

まず、プログラムを書く力を身につけることで、将来のキャリアに役立つスキルを習得できます。現代社会では、情報技術がますます重要になっており、プログラミングスキルは多くの職業で求められています。競技プログラミングを通じて学んだ知識やスキルは、将来的に技術者や研究者として活躍するための基盤となります。

また、競技プログラミングは問題解決能力を向上させるための良い訓練方法です。与えられた問題に対して効率的な解決策を見つけ出し、それをコードに落とし込むプロセスは、さまざまな分野で役立つアプローチを身に付けることができます。この能力は、学業や仕事、日常生活での課題解決にも活かされます。

さらに、競技プログラミングの実績は、大学入試や就職活動に有利となります。優秀な成績を収めることで、一般入試なしで進学できる可能性があり、プレステージのある大学や企業から注目されることが期待できます。

最後に、競技プログラミングは国際的な大会が多く開催されており、世界中の仲間と出会い、交流するチャンスが広がります。これにより、異文化理解やコミュニケーション能力を向上させることができ、グローバルな視野を持つことが求められる現代社会に適応する力を身につけることができます。また、海外の競技者と競い合うことで、自分のスキルをさらに磨く刺激にもなります。

このように競技プログラミングは中高生にとって多くの利点があります。プログラミングスキルの向上、問題解決能力の鍛錬、大学入試や就職活動へのアドバンテージ、国際交流など、さまざまな面で成長を促す機会を提供してくれます。これらの理由から、競技プログラミングは中高生にオススメできる活動です。

皆さんの受講を心よりお待ちしております。

◆まとめ

チャレンジクラスでは、競技プログラミングの初心者から上級者まで、幅広いレベルの方々が参加可能で基礎から応用までを学ぶことができます。そして通常のプロジェクト型学習と並行して、情報オリンピックに参加するための準備も行います。

ただし、注意していただきたいこともあります。

それは当校は決して勝利至上主義を追求する場ではないということです。

言い換えれば、初心者を脱したあたりから、「自分で考え、自分で学ぶ」という方針を大切にしていきます。またそれは教師に依存し、既存の問題の傾向と対策を分析し、それに応じた問題演習を効率よく大量にこなすことで好成績を取ろうとする方針ではないということでもあります。その理由としては、AIの時代にただ受け身で答えを待つ姿勢を学習してしまうことは、もはやその人にとって大きなマイナスにしかならないからです。また競技プログラミングはあくまで文化の一つであり、あらかじめ誰かが用意した問題を解くだけという構造の問題があります。つまり、まだ「誰も解いたことのない問題を解く力」や「見えない的に当てる力」を養うわけではないという問題があるのです。

既に労働集約型のコーディング能力はAIの前では無力となりつつあります。これからは「AIを使いこなす力」と同時に「AIにはできないことができる力」を養うことが重要です。レベルの高い生徒が受講されるからこそ目先の勝敗や結果に囚われず、トレーニングや学問を通して世界の真理をつかんで欲しいと考えています。もしその芽が18歳なり25歳なりの大人になるまでに芽吹いていなければ残念ながら才能があっても大成することは難しいのですから――。

また通常コースからの転籍も可能ですし、最低限の受講態度を身に着けていれば未経験でも途中入会も可能です。お気軽にお問い合わせください。


◆入会、または、体験会のお申込み

プログラミング教室「ツクリウム」ではスクラッチコースPythonコースなどを学ぶ、小学生、中学生、高校生、主婦層やシニアなどの初心者向けの講座を通学形式やオンライン形式で開講しています。
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