ツクリウムのスクラッチコースは「上達する楽しみ」を感じたい人向けのコースです。
ただ上達する楽しみとは、
でもあります。
大切なことですのでもう一度書きます。
ツクリウムの提供する「楽しさ」は、「努力」×「ツクリウムのメソッド、方法論」=「上達」=「楽しい」というものです。ですので、もし、努力の項目がゼロであれば、他の部分がいかに優れていても結果はゼロとなり、そうであれば、当然「楽しくはならない」となります。
逆に言えば、他の教室にあるような大人があらかじめ作ったゲームや課題だけをなぞり、それらで遊ぶことで得られる「表面だけの楽しさ」ではないということです。(当然、そうした状況では、プログラミングはほとんど身に付きませんし、センスがある人ならば、他の方法をしたほうがもっと伸びるのですが・・・)
もちろん、私どもも生活はありますので、一定の利益は必要です。
ただ順番としては、受講される生徒さんが上達する、そして、そうした生徒さんが増えることで利益が増えていく、ということが基本ミッションだと考えています。
多くの教師や講師が気づいていても言えないこと
さて、本題に戻りますが、実はお手本をなぞっているだけではプログラミングはなかなか上達しません。
一部のセンスのある人を除けば、上達のためには一定のやり方を学び、それにそった練習をする必要があるからです。
もちろん、当教室でもテキストのお手本を参考にしてプログラムを作っていくことは少なくありません。
学び始めた最初の頃は特にそうです。
たとえば、当教室ではテキストのほかに、以下のような補助教材(アルスパーク)を使用しています。
有名なScratchでプログラミング
多くの学校で選ばれ、日本で50万人以上が使うScratchを学びます。有名なプログラミング言語が絶対にお薦めです。
動画で子ども1人でもゲームを創れる
体系化された学習ステップに沿って、動画を見ながら楽しくゲームを作っていけば、着実にスキルアップします。また学習で感じるストレスを徹底的に改善し、レッスンの質が向上しています。
人気のプログラミング教室が開発
人気のプログラミング教室で、東京大学卒やチームラボOBが子どもたちと学びながら、本当に必要な教育を導き出しました。
創作 x 探究 x 協働 = これからの学び
探究学習やモンテッソーリ教育を取り入れ、本当に必要な学びを追求。
問題を解くだけではプログラミングは伸びません。 自ら学ぶ力を養います。
ただし、このあたりの事情は小中学生など初心者向けに作ったカリキュラムであれば、どこの教室、どの教材を使っても実は大差がありません。算数を学ぶときに足し算、引き算から学ぶのと同じ理由です。
ですが、お手本となるサンプルコードをなぞるだけでは、一部の例外を除けば、自分ではプログラムを作れるようにはなれないのです。名文、名作と呼ばれる文章や作品をいくら丸写し、丸暗記をしても、自分のオリジナル作品や良い文章を書くことはできないのと同様です。そのあたりは習字や絵とは違うところなのです。
これまでのカリキュラムで決定的に足りなかったもの
見栄えの良いゲームやアプリが作れると謳っているコースの場合、確かにそのコードを間違えずに書き写せば、表面上は自分がそのアプリを作ったように見えますし、作った気にはなれます。
しかし、それは「付け焼刃」にすぎません。
そのために本当にいざ自分が何かを作ってみようとなったその時にはとたんに手が止まってしまうのです。
それは塾や予備校に併設されているタイプのゲームやパズルをクリアするタイプの教材でも同様です。
なぜでしょうか?
それは、アイデアとコードを結びつける設計の方法を学んでいないからです。
アイデアをコードに落とし込むための「練習や練習方法を知らない」からなのです。
そのため、いざ実戦となると、ごく一部のセンスがある人を除けば、途中までは作ることができても、1つのアプリやシステムとして完成させることができないのです。
こうしたことを教室や講師が認識しているかどうかは一つの判断材料だと思います。
どの教室にしようかと検討されている方はこの点を心にとどめておいていただけるとよいかと思います。
もちろん、初歩的な操作方法もままらないうちは、アレもコレも教えることはできません。4年生程度になってから生徒それぞれに合わせて設計を教えていく方針です。
「王道」と呼ばれるものは実は地味です。
プログラムの意味を理解するための具体的な方法論は、体験会にて説明をしていますのでここでは省略させていただきますが、これらの方法は実は全体の10%ほどのセンスのある人や、地頭がよいワーキングメモリが大きい人であれば、それぞれスタイルに違いはあっても、これらを無意識に見つけ出し実行しています。そしてまた、それぞれの研究室や企業で暗黙知として受け継がれてきたものなのです。
そうであるから、上達するのです。
プログラミングができるようになるのです。
しかし、そうでない人は、こうした方法論を意識的に学び、トレーニングする方法を身に着ける必要があるのです。
ただし、注意していただきたいことがあります。
それはそうしたトレーニングや練習方法は、実は意外に地味なものばかりだということです。
決して、こうしたメソッドは他の教室が見せる見栄えの良い派手な成果物は多くはありません。
(実はそれらの大半は大人があらかじめ用意したグラフィック、音楽、種々のしかけ、でしかないのですが、それを自分の力と錯覚してしまうのです。そこが「できたつもり」になってしまう落とし穴なのですが。)
また「教室に来ている時だけ課題に向かう」という受け身の姿勢はAIの時代では早めに克服すべき事柄です。
なぜなら、AIの時代では人間は、AIが苦手な「新しいこと」や「誰も手をつけていないこと」に自ら進んで挑戦する力が求められるようになっているためです。
そのためには授業の時間を単純に増やすよりも、授業がきっかけとなり「家庭で自ら学ぶ力」を養う方法や環境づくりも重視しています。
大学入試、そして、何より将来にもつながるものを
小学生から中学生を対象にしたコースとしては「楽しく学ぶ」というのが基本だと思います。それはツクリウムも同じです。本人のモチベーションが大切だからです。モチベーションが消えてしまえば本当に必要になった時に役に立たないからです。しかし、その楽しさについては中身をよく見る必要があると思います。
プログラミングを学びました。けれど、入試にも役に立たず、将来のスキルとしても身につきませんでした、という結果では、その時、その時は楽しくても、やはり後に残るのは悲しみと後悔なのではないでしょうか?
それらしい道具や環境を与えておけば、あとは子供が自由に学んでいくというのは一つの理想や希望ではあります。が、現実はそうはうまくはいきません。そうした自発的な学習ができるには躾から始まり、自ら考え、行動していく学び方をある程度は体得している、いわゆるセンスと準備ができている一部の子供だけに限られているのです。
また、これまではITの需要が高まっているとは言え、必要なエンジニアの数は限られていたからこそ、そうした論法も説得力があったと思います。
しかし、ChatGPTをはじめとするAIの登場は社会の大きく状況を変えつつあり、一部には産業革命と比較するほどの大きな波がやってきていると主張する人もいるほどです。それはつまり、将来どのような職業に就くことになろうともAIを使いこなすことがその子の浮沈、運命を大きく左右しかねない状況になっているのです。プログラミングに話題を絞っても、もはやAIなしにコーディングを行うということは時代遅れになりつつあります。
また、比較的小さな事柄ではありますが、国公立大学の共通テストにも情報Ⅰ(プログラミングの問題が半分ほど)が必須となりました。ただ現実問題としてここで点が取れないばかりに道が閉ざされてしまう人が現れてしまうことが予想されるのです。(なお、pythonコースは小学校5年生くらいから受講できます。)
すでに一定の年齢や特技が確立している方は別かもしれませんが、若い世代が将来を切り開くためには、もはや読み書きそろばんレベルで初級程度のプログラミングの知識が必要になったと言える状況です。「今はまだ~」、「学校だけで~」、「高校から~」、「大学から~」という消極的な姿勢はお子様の可能性を狭めてしまうのではないかと危惧しています。
コース・料金
1コマ 880円
50分コース(月2回+有料オプション)
90分コース(月2回+有料オプション)
※詳しくは体験会時にお渡しする資料をご覧ください。
まとめ
当教室が提供できるのは、基本的には「正しい努力のしかた」です。
「これこれこういう練習を、このくらいの量ですれば、こういうレベルにまでは行ける」、という道筋は示すことはできます。
ただ、その道を進むのは、受講される生徒1人1人の「意識と努力」にかかっています。
講師の話や指導に素直に耳を傾け、1つ1つの課題に誠実に向き合っていくことが上達や真の楽しさへの前提となります。こうした理由から当教室のスクラッチコースは「上達する楽しみを感じたい人のためのコース」なのです。
皆さんのご参加、心よりお待ちしております。