皆さんが思い浮かべるプログラミングのイメージとは何でしょうか?
一部の人々のための特殊なスキル、あるいは難解で複雑なものかもしれません。
しかし、現実は全く違います。
今、小中学生の女子がプログラミングに挑戦するとき、そのメリットは計り知れません。
そして、2023年時点で言えば、今、小学生、中学生の女子が特に競技プログラミングをはじめることはメリットしかないのです。
その理由は以下の通りです。
■メリット1 新たなスキルの獲得
まず最初に、プログラミングは新たな言葉を学ぶことと同じです。PythonやScratchといったプログラミング言語を学ぶことで、新たな表現力と理解力を身につけることができます。これは日常生活だけでなく、学業や将来のキャリアにも役立つスキルです。
■メリット2 論理的思考力の養成
次に、競技プログラミングは論理的思考力を養います。
一つの問題をどのように解決するか、どの手順を踏むべきかを考えることで、自分の思考を整理し、筋道を立てる力が身につきます。これは学問の領域を超えて生活のあらゆる面で必要とされるスキルです。
■メリット3 創造性の発展
さらに、プログラミングは創造性を育みます。
コードを書くことで、自分だけのソフトやゲームを作ることができます。これは他の誰でもない、あなただけの創作物です。自分自身のアイデアが形になる喜びを体験することができます。また実利的にも実際のお仕事の様々な場面で役立つ「つぶし」の効くスキルでもあります。
■メリット4 大学進学についてはブルーオーシャンの大チャンス!
女子生徒が競技プログラミングに挑戦することは、大きなチャンスを手に入れることそのものだと言えます。
なぜなら、まだまだ女性の参加者が少ないこの領域は、まさにブルーオーシャン。
だからこそ積極的にチャレンジすれば、大きな成功を手に入れる可能性があります。
例えば以下の表を見比べてみてください。
一つは2022年/2023年の日本情報オリンピック(JOI)本選進出者のリストで、もう一つは同じ年の日本情報オリンピックの女性部門(JOIG)の本選進出者です。
第 22 回日本情報オリンピック (JOI 2022/2023) 本選進出者
日本情報オリンピック第 3 回女性部門(JOIG2022/2023) 本選進出者
このリストみるとJOIのリストには、筑波大学附属駒場、灘、開成、麻布、など有名校の出身者が多くみられます。
その一方で女子部門のJOIGのほうは桜蔭や渋谷教育学園など有名校がある一方で必ずしもそういった有名校の出身でない方もいらっしゃることに気づかれたかと思います。
つまり、女子部門のほうは参加人数が限られているため、一定の努力を積み重ねればしっかりとした実績を得るチャンスが男子よりもずっと大きい状況なのです。
さいたま市は中学受験が盛んな地域ですが、一説には中学受験の効果は平均で偏差値を3程度上げるにすぎず、有名中学受験塾に通われる生徒の中央値はMARCH以下という話もあります。もちろん、基礎学力が必要であることは強調しなければなりませんが、状況を見てみれば、AI時代にコモディティ化する受験勉強的な知識の獲得だけに全てのリソースを割いてレッドオーシャンを進むよりも、ある程度のリソースを振り分けることで得られるブルーオーシャンへの道を手にいれておくことは1つの選択肢ではないかと思います。
さらに、プログラミングのスキルは大学全入時代とも言える大学進学にも直結します。はっきりとわかる実績はAO入試や推薦入試などの強い決め手になるからです。また何より国公立大学へ進学するためには情報Ⅰ(そして最も点差が開くプログラミング)の力が必要なのです。
また情報科学の知識は大学の入試で評価されるだけでなく、学部選びの幅を広げることにもつながります。
IT産業の発展とともに、情報科学の専門家はこれからの社会でますます求められるでしょう。
プログラミングスキルを持つことで、将来の道が広がる可能性が高まります。
■メリット5 AI時代の必須スキル: プログラミング
さらに忘れてはならないのは、私たちはすでにAI時代に突入しているという事実です。これからの社会で求められるスキルの中には、AIと共存し、それを理解し活用する能力が必ず含まれます。それを可能にするのが、プログラミングスキルなのです。
AIは日常生活からビジネスまであらゆる領域で活用されており、その影響はますます大きくなっていきます。AIの一部として注目されるChatbot、例えばOpenAIのChatGPTなどは、人間と同じように会話することができ、情報を提供したり、学習支援をしたりすることができます。AIがもたらす便利さを最大限に活用するには、その仕組みを理解し、自分で操作できる能力が不可欠です。
プログラミングを学ぶことで、AIの動きを理解し、自分たちのニーズに合わせて最適な形で活用することができます。また、自分自身のAIを作り出すことも可能になります。AIとプログラミングスキルが合わさった時、その可能性は無限に広がります。
■女子のお子様を持つ保護者の方へ
とかくプログラミングは男子がするものというイメージがあり、実際にプログラミング教室に通う生徒は多少の差はあっても男子が多い状況です。しかし、だからこそ女子が今、プログラミングを学ぶことは、その子の未来に大きな影響を与えます。なぜなら他の女子にはない力や翼を手に入れることができるからです。
またAIの発達はこれまでのプログラミングのスタイルを大きく変えてしまいました。
ChatGPTなどのAIはまずAIに質問する力、つまり言葉の力が問われてきます。一方でそうした言葉の使い方に強いのは男子よりも女子なのです(つまりAIを使いこなす力も女子のほうが男子よりあるかもしれないのです)。女子にとってのプログラミング学習は男子よりも新たな視点を提供し、物事を解決する新たな方法を教えてくれます。これは一生もののスキルで、お子さんの人生をより豊かで充実したものにすることでしょう。
■結び
このように今、小中学生の女子が競技プログラミングを始めることは、自分自身の未来を切り開く大きな一歩となります。
私たちの教室では、こうした多くのメリットをしっかりと理解した上で、一人ひとりのペースに合わせて指導を行います。
まずは体験レッスンに参加して、プログラミングの世界の楽しさや可能性を自分の目で確かめてみてください。
AI時代の人生を切り開くための力を、一緒に身につけていきましょう。
今、小中学生の女子が競技プログラミングを始めることは、彼女たち自身の成長と未来のために大きなメリットがあります。
そして今、プログラミングを学んだ女子にとってはプログラミングはただのスキル以上のものになりえます。
それは新たな視点、新たな表現力、そして未来の可能性を開く鍵となるでしょう。
もちろん、「本人がやりたい」、「楽しい」という気持ちや意思があることが大前提であるのは言うまでもありません。
私たちの教室では、その一歩を踏み出すお手伝いをいたします。
ぜひ、体験会にご参加いただき、プログラミングの楽しさを一緒に体験しましょう。
そして、一緒に新たな可能性を探しに行きましょう。あなたの未来が、ここから始まることを私たちは心から楽しみにしています。
それではまた次回にお会いしましょう。
日本語プログラミングコース(なでしこ・プロデル)追加!
日本語プログラミング言語で学べるコースができました。女子専用のなでしこコースもあります。
詳しくはこちらをご覧ください https://tsukurium.net/jp-programming/
日本語プログラミングの例(なでしこ)
これは数を条件ごとに振り分けて表示をするFizzBuzzというプログラムです。
具体的には、
3の倍数ならFizzを
5の倍数ならBuzzを
15の倍数(3と5の公倍数)ならFizzBuzzを
その他の数はそのまま表示
というプログラムです。日本語ベースですので具体的な意味は説明していなくても何をしているのか理解しやすいかと思います。
ちなみにPythonではこのように書きますが比べていただき、ご自身で学びやすい方を選んでいただければと思います。
for i in range(1,31):
if i % 15 == 0 :
print("FizzBuzz")
elif i % 3 == 0 :
print("Fizz")
elif i % 5 == 0 :
print("Buzz")
else:
print(i)
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プログラミング教室「ツクリウム」ではスクラッチコースやPythonコースなどを学ぶ、小学生、中学生、高校生、主婦層やシニアなどの初心者向けの講座を通学形式やオンライン形式で開講しています。
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