第23回 日本情報オリンピック 一次予選突破!

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引用元:一般社団法人情報オリンピック日本委員会(リンクはこちら)

皆さんは日本情報オリンピックというイベントをご存じでしょうか?

高校2年生までの生徒を対象とした競技プログラミングの大会で、高校2年生までの日本一の競技プログラマーを決める大会でもあります。また、この大会は国際情報オリンピックにも続いており、この大会では代表選手も選抜します。

今回は第23回日本情報オリンピックに当校の生徒さんが参加しましたのでその結果をお知らせします。

それと同時に、「情報オリンピックとは何か?」についても分かりやすく解説していきます!

情報オリンピックで予選通過

今回、当校の3名が第23回日本情報オリンピックに挑戦して一次予選を通過しました!

かねてより、中学生のためのプログラミング教室「ツクリウム」でPythonを学習し、自分たちのプログラミング能力を上げるため切磋琢磨してきました。また最近では自分の力量を測るためにプログラミングの検定を受験し、見事合格しました。

Pythonの先生と一次予選を通過した3名

Pythonの先生と一次予選を通過した3名

挑戦するにあたって緊張もあったと思いますが、自分の力を示して試練を乗り越えたことを称えたいです。2次予選は1次予選よりも難しい問題が待っていますが、3人には何よりもまずは経験として楽しんでほしいと思います。

情報オリンピックとは?

ところで「情報オリンピックって何?」と思った方も多いはず。ここで高校2年生までの日本一の競技プログラマーを決める大会「日本情報オリンピック」について解説したいと思います。

競技プログラミングについて

情報オリンピックは、競技プログラミングの形式で執り行われます。

競技プログラミングとは、与えられた課題に対しプログラミングで解決・解答する競技で、プログラムの作成時間やプログラムの性能を主に競います。

課題で問われる技術は機械学習(AIの一種)やセキュリティなど、様々な分野に応用できます。最近では、「AtCoder」という競技プログラミングサイトも有名です。AtCoder(リンクはこちら

ここまで聞くと「ちょっとハードルが高いかも…」と思うかもしれません。しかしながら簡単な問題もあり、特にパズルを解くことが好きな方はハマること間違いなしです。AtCoderには、無料でプログラムの基礎から学べて、問題を解くことも体験できるコンテンツも存在しますので、ご興味があれば試してみてください。(リンクはこちら

情報オリンピックの特徴

情報オリンピックの特徴は、高校2年生までの生徒たちに寄り添った問題が多いところにあります。

プログラミング初心者が挫折しやすいポイントとして、以下の要因が考えられます。

  • 一般的な競技プログラミングは数学的な問題や数理科学の問題が多く数学的な表現が分かりづらい。
  • プログラム自体がPCの中で完結してしまう事が多くプログラムを活かした実感が湧かない。

しかし、情報オリンピックでは複雑で難しい数学の表現を避けながら、より身近なモチーフの問題が用意されています。

例えば、2023年度の1次予選第2回の問題には、以下のようなカレンダーというシンプルかつ身近で分かりやすい例えのある問題が出題されました。

問題

整数Xが与えられる. 今日は日曜日である. 今日のX日後が火曜日であるならば1を, そうでないならば0を出力せよ.

制約

Xは整数である.

1X100.

"B-Tuesday" by JOI is licensed under CC BY-SA 4.0

今まで中学・高校と数学を学んできて、こう思った方はいらっしゃいませか?「これが何の役に立つんだ?」と。「意味があるのだろうか?」と疑問に思うことを前向きに学習するのは難しいでしょう。

しかし情報オリンピックでは、学んだ数学やプログラミングを役立てることができます。未来ある生徒が様々なIT技術につながる一歩を体感できるのです。

大学入試で有利

実は情報オリンピックの成績を入試(特別選抜)に利用できる大学がいくつかあります。もし好成績を収めることが出来たら、大学入試でも非常に有利にはたらくでしょう。

現在、情報オリンピックを総合型選抜(旧称:AO入試)や学校推薦型選抜(旧称:推薦入試)の成績を活用できる大学の一例として以下の大学があります。

国立

  • 東北大学 理学部 (数学科、地圏環境科学科、地球惑星物質科学科)
  • 筑波大学 情報学群 (情報科学類、情報メディア創成学類)

…など

私立

  • 早稲田大学 先進理工学部(電気・情報生命工学科、科学・生命科学科…など)
  • 慶応義塾大学 理工学部

…など

この他にも情報オリンピックでの成績を活用できる特別選抜もありますので、気になる志望校を調べてみてはいかがでしょうか。明記されていない場合でも、成績を課外活動特別活動としてアピールすることも可能な場合があります。

「情報オリンピック」の魅力

情報オリンピックの更なる魅力とは何でしょうか?日本情報オリンピック出場経験のある先生から、その魅力について話していただきました!

すぐに結果が出る

魅力の一つ目はすぐに結果が出ることにあるそうです。

「情報オリンピックはオンライン上での即時採点が特徴です。他の試験、例えば漢検や英検では、結果が出るまでに1ヶ月ほどの時間がかかることが一般的です。」

「しかし、情報オリンピックでは、『プログラムの実行結果』をプログラムですぐに採点するため、解答の正否がすぐに分かるわけです。試験中に正否が分かるので、考えて解答しなおす機会が持てます。その上、試験後は興奮が冷めることなく試験通過の知らせを受け取ることができます。」

丁度よい目標

初心者にちょうど良い目標があることも情報オリンピックの魅力のひとつだそうです。

「情報オリンピックは実際にプログラミングする試験です。1次予選の通過には、"条件分岐""繰り返し"というスキルが求められます。これはプログラミングの考え方において非常に大事な基礎です。」

「つまり一次予選では、初心者にとって優しい難易度でありながら重要なスキルを問われます。初心者にとって、非常に相応しい目標なのです。」

全国の強豪との出会い

プログラミングが上達し、予選突破した実力者には更にスペシャルな体験も待っているようです。

「もしプログラミングの腕が上がり、1次予選、2次予選を突破すると、全国の強豪たちと生で触れ合える『本選』に参加できます。部活動で言うなら全国大会のようなものです。」

「同世代の開成や灘といったハイレベルで様々なスキルや考えを持ったライバルたちと実際に交流できる機会は大変希少です。同世代の実力者との出会いで、世界の見方が大きく変わること間違いありません。

まとめ

今回は日本情報オリンピックの一次予選を当校の3名が通過したお知らせと、日本情報オリンピックについて解説しました!

3名にとって価値のある体験だったのではないでしょうか。子どもたちの知見や見識を深められるよう、今後もプログラミング教室「ツクリウム」では子どもたちに価値のある教育の場を提供してまいります。

今後も子どもたちの体験や有益なニュースを記事にしてお送りしてまいります!

プログラミング 体験授業

プログラミング教室「ツクリウム」は、あいまいで耳障りの良いファンタジーやセールストークではなく、「大人になった時に真に役立つ力」を養うことをお手伝いします。現在、体験授業を実施しております。当教室は北浦和駅から徒歩で約5分程度のところにあります。
京浜東北線の各駅にアクセスできる方や、大宮、さいたま新都心、与野、浦和付近にいらっしゃる方は比較的、簡単にお越しいただけるかと思います。
講師一同、楽しみにお待ちしております!

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